お風呂の防カビ剤のカビ防止効果の解説＆予防効能をアップさせる使い方＆赤カビ・黒カビの特徴

「最近、お風呂の床にピンク色のぬめりが…」
「気づいたらパッキンに黒いカビが…」
──そんな“お風呂掃除あるある”、皆さんも経験あるのではないでしょうか？

毎日使うお風呂だからこそ、カビは早めの除去＆予防が大切です。

そこで近年、注目を集めているのが「お風呂用のくん煙タイプの防カビ剤」。
この防カビ剤は、手の届かない天井や換気扇の奥まで薬剤が行き渡り、浴室全体をまるごと保護できる優れものです。

この記事では、そんなお風呂用防カビ剤の基本情報や使い方のコツはもちろん、赤カビ・黒カビの違いや、換気や掃除と組み合わせた効果的なカビ対策まで、わかりやすく解説します。
カビが生えにくいお風呂を実現するための情報をたくさん掲載しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

最近、ホームセンターやドラッグストアのお掃除用品コーナーに、「お風呂用防カビ燻煙（くんえん）剤」という薬剤が並んでいることがあります。

このお風呂用のくん煙剤は、浴室のカビ対策や除菌・消臭を目的とした製品です。
煙やミスト状の薬剤を浴室内に充満させることで、普段掃除がしにくい天井や壁の隙間、換気扇の奥など、手が届かない場所まで成分を行き渡らせ、カビの原因となる菌の働きを抑える効果があります。

①天井や換気扇まわりにも届く

薬剤を煙状にして散布することができるため、手作業では掃除しきれない高所や、カビの温床になりやすい換気扇の内部まで成分を届けることができます。
人の手が入りにくいところに薬剤をしっかり噴霧できますので、カビの予防効果が高まります。

②作業が簡単で手間が少ない

お風呂用防カビ剤の使用方法は「水を入れて薬剤をセットする」または「ボタンを押すだけ」。
煙が自動的に広がってくれるのでとても便利です。

③定期的な使用で防カビ効果がさらにアップ

1〜2ヶ月に1回程度の頻度でくん煙することで、黒カビの発生を抑えやすくなります。
特に梅雨時期など湿気の多い季節に使うと効果的です。

防カビ剤はカビの発生を防ぐことを目的とした商品です。
そのため、使用する前に一度お風呂をお掃除しておくと、清潔な状態のお風呂に防カビ薬剤を散布できるので、カビ菌の繁殖をより効果的に抑え込めます。

くん煙前に、以下のような箇所をお掃除しておきましょう。

• 壁や床の黒カビ、ぬめり、石けんカスは洗い流しておく
• 髪の毛やゴミなどは排水口から取り除いておく
• 換気扇フィルターなどのパーツも取り外して洗っておく

防カビ剤の成分は、空気中を漂って浴室の各所に付着します。
浴室全体に薬剤を届かせるには、煙が行き渡るのを妨げるような物をお風呂の中に置いておかないことが大切です。

• シャンプーやおもちゃなどは外に出すのが理想
• どうしても出せないものは一箇所に固めておいておく

薬剤がしっかり行き渡るように、くん煙後は最低でも90分以上はドアを開けずに放置しておきましょう。
また、薬剤が外に逃げ出さないように、お風呂はしっかり密閉しておきましょう。

• 窓やドアは完全に閉めておく
• 使用中は絶対に中に入らない
• 使用時間中は浴室乾燥や換気扇をオフにしておく

防カビ剤の効果は、時間とともに薄れていきます。
防カビ効果を維持するには、定期的なくん煙が必要です。
特に、カビが発生しやすい梅雨・夏場は、1〜2ヶ月ごとの定期使用がおすすめです。

A.カビが好む三大要素「湿気・汚れ・温度」をこまめに取り除きましょう

お風呂をカビさせないためには、「湿気・汚れ・温度」というカビが好む3大要素を意識的に取り除くことが重要です。

【お風呂のカビ対策】

対策	内容
入浴後に水をかけて汚れを落とす	石けんカスや皮脂汚れはカビの栄養源になります。入浴後にシャワーで壁や床などを流して、石鹸カスや皮脂汚れを取り除きましょう。
冷水シャワー	入浴後、壁や床を冷水シャワーで流すと、温度が下がる＆エサを洗い流せるのでカビが生えにくくなります。
浴室の水分を切る & 乾燥させる	防カビ剤の効果を長持ちさせるには、浴室に湿気を残さないようにするのがカギ。水切りワイパー(スクイージー)や清潔なタオル、浴室乾燥機を使って、残った水気を除去しましょう。
防カビ剤と併用	梅雨時など湿気が多い季節は、定期的な防カビ剤の使用で、清潔な状態をより長く維持できます。

A.換気を効果的に行うには「タイミング・時間・方法」が重要です

風呂場のカビを防ぐためには、換気のやり方がとても重要です。
ただ「換気扇を回せばいい」というだけでは不十分で、タイミング・時間・方法に気をつけることで、より高い効果が得られます。

【効果的な換気方法】

対策	内容
入浴中はドアを閉めて換気扇を回す	換気効率を良くするために、浴室のドアは閉める。換気扇は入浴中から回すのが理想。
入浴後はすぐに「長時間」換気する	入浴後はすぐ換気を始め、2〜4時間は換気扇を連続運転 ※梅雨や家族が多い家庭は「24時間」がおすすめ。
浴室の扉は「少し開けて」空気の通り道を作る	窓がある場合は、窓と扉を10cmほど開けると効率的に換気できる。空気の流れをつくると◎
窓がない浴室は「換気扇を24時間つけっぱなし」が鉄則	湿気がこもりやすい窓なしの浴室は、常時換気が効果的。電気代は1日数円程度なので経済的。
換気扇のフィルター掃除も忘れずに	フィルターにホコリが詰まると換気効率が低下。 月1回程度の掃除が目安（取り外して洗う or 掃除機で吸う）。

【よくあるNG換気例（これだと効果半減）】

NG例	理由
入浴後すぐに換気扇を止める	湿気がこもったまま、カビが繁殖しやすい環境に
窓とドアの両方を全開にする	湿った空気が室内に広がる場合がある（風向きに注意）

A.以下のようなお風呂は要注意！

【カビやすいお風呂の特徴】

特徴	理由
換気が不十分（窓がない・換気扇を止めがち）	湿気がこもり、浴室内が常に高湿度になる
入浴後に水気を切らない	壁や床に残った水滴によって湿度が保たれ、カビが育ちやすい
掃除の頻度が少ない	カビの栄養源となる石けんカスや皮脂汚れが豊富に存在する
排水口の掃除を怠っている	髪の毛・ぬめり・汚れがカビの温床に
浴室内にモノが多い（ボトル・おもちゃなど）	床置きされた物の下に水分がたまり、通気性も悪化
パッキンや目地の劣化が進んでいる	劣化したゴム部分や目地には汚れが入り込みやすく、カビが根を張りやすい
家族の入浴回数が多い（常に湿っている）	除湿が終わる前に次の入浴があり、乾燥時間が十分に確保できない。 最後に入浴したあとは、湿気対策をお忘れなく。

A.1〜2ヶ月程度です。ただしお風呂場の環境によって変動します。

くん煙剤の防カビ効果は、一般的に1〜2ヶ月持続するとされています。
ただし、実際に効果が持続する期間は、以下のような使用環境や条件によって前後します。

【防カビ剤の効果が持続する期間の目安】

条件	効果の持続目安
湿気が少ない浴室（乾燥しやすい季節）	約2ヶ月
湿気が多い浴室（梅雨・夏・窓なし）	約1ヶ月
家族の人数が多い／入浴回数が多い家庭	約1ヶ月
換気がしっかりしていて清掃頻度も高い	2ヶ月以上保てるケースも

お風呂でよく見かけるカビには、「赤カビ(厳密にはカビと異なる)」と「黒カビ」があります。
これらのカビは、ともに原因となる菌の種類が異なり、それぞれ発生の原因や性質、および対処法が違います。

赤カビと黒カビの違いを、以下にまとめてみました。

種類	赤カビ	黒カビ
正体	酵母菌の一種「ロドトルラ」	黒色のカビ菌「クラドスポリウム」など
よく発生する場所	床の角・排水口・シャンプーボトルの底	ゴムパッキン・タイル目地 天井・換気扇まわり
発生スピード	早い（1〜2日で発生）	非常に早い（湿度90％以上で2日程度）
落としやすさ	落としやすい（こすればすぐ取れる）	根を張るため落としにくい （除菌には塩素系漂白剤などが必要）

• 正体はカビではなく、「ロドトルラ」という酵母菌の一種
• 水分と皮脂汚れなどを栄養に、非常に短時間で繁殖
• 見た目はピンク〜赤色。ぬるっとした質感が特徴
• 単独で無害に見えるが、放置すると黒カビの温床に
• 浴室用中性洗剤でスポンジなどでこすり洗いするだけで落ちる
• 毎日のシャワー後にサッと洗い流すだけでも十分予防可能

• 正体は「クラドスポリウム」などの黒色の真菌
• ゴムパッキンや目地の奥まで根を張るため、非常に落としづらい
• アレルギーや喘息の原因になることもあるため注意が必要
• 赤カビが出た場所を放置すると、そこから黒カビが生えることも
• 除菌には市販の「カビ取り剤（塩素系）」を使用
• ゴムパッキンには「ジェルタイプ」や「泡タイプ」が効果的
• 酸素系漂白剤でもある程度除菌できるが、根の深いカビには不向き

薬剤を煙状にして浴室全体に噴霧する「お風呂の防カビ剤」は、カビの予防効果が非常に高く、また噴霧後1〜2ヶ月ほど効果が持続します。
ただし、浴室の状態によって効果の持続時間は変わり、換気が不十分な浴室や、汚れが目立つお風呂にくん煙した場合、効果の持続時間は短くなります。

防カビ剤は、浴室の空間全体に薬剤を行き渡らせて、目に見えない原因菌を抑えるカビ予防アイテムです。
そのため、使用前の浴室の状態によって効果に差が出ます。

キレイに清掃されていて、カビやぬめり・石けんカスなどの汚れがない状態の浴室で使用すれば、防カビ剤の成分が隅々まで行き渡りやすく、カビ原因菌をしっかり抑制できます。
本来の予防効果をしっかり発揮できる理想的な使い方です。 

一方で、黒カビやぬめり、石けんカスなどが残っているまま使用すると、薬剤の成分が汚れや菌に遮られて、効果が大きく弱まってしまいます。
また、すでに発生している黒カビには効果がなく、噴霧しても一時しのぎ程度にしかならず、再びカビが増殖してしまいます。 

そのため、より長く薬剤の効果を維持させるには、噴霧する前にあらかじめ浴室を清掃しておき、髪の毛や皮脂などのカビの触媒となるような汚れを除去したり、換気扇を清掃して吸排気の効率を高めておくことが大切です。

弊社ハウスクリーニングのおそうじ革命では、浴室クリーニングサービスをご提供しております。
おそうじ革命の浴室クリーニングは、長期の研修をパスしさまざまな現場を経験してきたお掃除のプロが、お風呂場を新築さながらに甦らせます。

また、清掃作業の最後には、弊社オリジナルの除菌剤「除菌プロ（対象面に付着している菌の99％以上を不活化する効果が実証されています）」を使って、カビが特に発生しやすいポイントを徹底除菌いたしますので、作業が完了した浴室は清潔そのものに。 

清浄な状態の浴室に防カビ剤を噴霧すれば、さらに高い防カビ効果が期待できます。

おそうじ革命の浴室クリーニングサービスでは、オプションメニューとして「光触媒コーティング」もご用意しております。

光触媒コーティングとは、光によって有機物の分解作用が活性化する物質（酸化チタンなど）をお風呂場などに噴霧・塗布するサービスのことです。
光触媒コーティングをしておくと、その場所に光（室内光でも作用します）が当たると汚れの分解が促進され、汚れがつきにくくなる効果が期待できます。

普段のお掃除では難しいような部分までお掃除してきれいにする。
それがおそうじ革命の真骨頂。
おそうじ革命の、「痒いところに手が届く」清掃サービスは、多くのお客様から好評をいただいており、2025年のオリコン顧客満足度®調査 ハウスクリーニング コストパフォーマンスでは、堂々のグランプリを獲得しました。
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