エアコンのカビ
更新日:2025年06月03日 ご家庭向け
エアコンは、気化熱を使い外気と熱交換することで、夏場には冷たい空気を室内に送り、冬場には反対に暖かい空気を送りだします。
気化熱が発生するためにエアコン内部は結露しやすくなるため、カビ除去を含めた内部清掃をしなくてはいけません。
エアコンは熱交換器を使用しており、外気を圧縮したり冷却することで室内に冷たい空気や暖かい空気を送り出し、快適な室温を実現する生活家電になります。
性質上空気を暖めたり冷やす時には結露が発生し、結露が乾かないことが続くとカビが生えてしまうのです。
一度生えたカビは、掃除をしなければ取り除くことが出来ず、カビが乾いて活動をしなくなっても独自の臭気が発生してしまいます。
カビの発生原因は、結露が大きな元になりますので、エアコンを使用した後には換気をして室内と内部を良く乾かすことが重要になります。
また、エアコンによっては内部を自動洗浄するモードや乾燥モードなどがあり、内部を適切な状態に保ってくれるのです。
こうした付加価値的な機能は積極的に使い、なるべく内部を乾燥状態にすることが望ましいことになります。
また、新品時には汚れやホコリの付着は無いものの、使用していくうちにゴミや汚れが溜まっていくことは避けられません。
ホコリに水滴が付着するとカビが生えやすくなるため、圧縮空気で飛ばしたり掃除機で吸い取ることが推奨されています。
見えにくい部分なので、気づいた時には積極的に掃除する事が重要です。
エアコン内部にカビが発生することで、運転をした時には独自の臭いが気になることがあります。
カビの胞子が微量ではありますが、空気中に散布されてしまい臭気がおこります。
閉め切った部屋では循環がされないため臭いが蓄積し、エアコン臭として漂ってしまいます。
体への影響に関してはゼロではないものの、エアコンで発生したカビが原因でただちに健康被害が出ることは考えにくいです。
もっと水蒸気の発生するような機械で、内部がカビている場合には注意が必要になります。
例えば、水蒸気を発生する加湿器などで内部に黒カビが発生しているものは、使い続けることで家具や壁紙などにもカビを発生させてしまうのです。
さらに、肺に入り込んでしまい抵抗力が落ちていると、軽度の肺炎になる可能性があります。
エアコンでは、こうした重篤な状態にはなりにくいですが、内部の清掃をすることで嫌な臭いを取り除くことが可能です。
また、カビと一緒にホコリやゴミを取り除くことで、エネルギー効率と吸気が回復するので電気代の節約にも繋がります。
定期的に布で拭ける部分を掃除したり、エアコンを使った後には送風モードで内部を乾かすのがコツです。
また、フィルター部分のホコリを掃除機で吸えば電気代の節約効果もあるので、使用頻度の高い夏場にはまめなお手入れも必要になります。
エアコン内部に発生したカビを掃除する方法は、空気の出し口を開いて内部を観察してみましょう。
掃除をする時には、必ず電源プラグを抜いてから作業しましょう。
電源を入れたまま掃除をすると、ショートや感電の恐れがあります。
また、高所作業になるため、安全性には十分な注意が必要です。
エアコン内部のカビを清掃するときは、汚れてもいい服装に着替えましょう。
プロのエアコンクリーニング業者は、内部を特殊な洗浄液で丸洗いしますが、素人では同じことをすることは出来ません。
エアコンクリーニング業者に依頼して、徹底的な洗浄をしてもらうことをおすすめします。
エアコンの内部にカビが発生してしまうのは、温度差が原因の結露と水気が主な原因になります。
なので、水気を少なくするだけでカビの発生を抑え部屋の空気も汚さずにすみます。
有効なのは、エアコンを使い終わり、電源を落とす前に送風運転に切り替えて約10分程度使用することです。
送風によって内部の結露が乾くことで、次回使う時にはかび臭さが軽減できます。
送風運転以外では、室外機を直射日光から防ぎ、熱交換器を正しく働かせることで結露を減少させることもできます。
場所的に日陰が難しいのであれば、日光を遮る日よけを設置するのがおすすめです。
また、外部に水が排出されているかチェックも必要です。
排水パイプに詰まりが無いか定期的な確認も必要です。