トイレの汚れ
更新日:2025年07月02日 ご家庭向け
トイレの汚れは、水垢、黄ばみ、黒ずみの3つに大別されます。
効果的に汚れを落とすためには、それぞれの汚れ成分に合わせた洗剤選びが大切です。
トイレ汚れの代表格である、水垢、黄ばみ、黒ずみのうち、水垢と黄ばみはアルカリ性の汚れなので、酸性洗剤を使うのが効果的です。
黒ずみの汚れ成分は酸性なので、アルカリ性洗剤が効果的です。
軽い汚れは重曹を使い、頑固な汚れは塩素系漂白剤を使うと良いでしょう。
水垢は、水道水のミネラル成分が原因なので、そのままにしておくと石のように硬い汚れになります。
頑固な汚れになる前なら、酸性洗剤を使って簡単に落とすことができます。
酸性洗剤は、スーパーやホームセンターなどで販売されています。
パッケージ裏側を見て、液性を表記している欄に酸性と書いてあるものを選んでください。
酸性洗剤の成分が、アルカリ性の水垢をふやかすことによって落ちやすくなります。
洗剤を汚れに直接吹きかけて数分おき、軽くこすって落としましょう。
黄ばみも同様に、酸性洗剤を使います。
黄ばみの原因は、手洗い器の場合水道水の成分が原因となり、便器の場合は尿の成分が原因です。
どちらもアルカリ性の汚れなので、酸性洗剤を使いましょう。
黄ばみに直接洗剤を吹きかけて数分おき、スポンジで擦れば簡単に落とせます。
ただし、酸性洗剤を使うときは絶対に塩素系洗剤と混ぜないようにしましょう。
有毒ガスが発生するため、取り扱いには十分注意してください。
さらに、酸性洗剤は金属を腐食させてしまうため、水栓金具に付かないように気を付けましょう。
水垢、黄ばみには酸が効くので、毎日の掃除にクエン酸水を使う方法もあります。
クエン酸は自然由来の成分で安全性が高いため、水回りのお掃除では扱いやすく重宝します。
トイレだけではなくどんな水垢にも使えるので、あらかじめクエン酸水を作っておくと良いでしょう。
黒ずみの成分は酸性なので、軽い黒ずみには重曹などのアルカリ性洗剤を使うと良いでしょう。
重曹を黒ずみに直接振りかけて一晩おき、翌朝ブラシで擦るだけで簡単に落とすことができます。
料理などにも使われる重曹は、口に入っても安全なので気軽に使うことができます。
重曹でも落ちない頑固な黒ずみは、市販の塩素系洗剤を使います。
使用上の注意をよく読んで洗剤を黒ずみ部分にスプレーし、5分ほどおいてブラシで擦り洗いしましょう。
次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした塩素系洗剤は、強い除菌作用や消臭効果があり、ノロウイルスなどの消毒にも有効です。
しかし、直接手に触れると炎症などを引き起こすことがあるので、使用時にはゴム手袋やマスクを着用しましょう。
掃除をしてもまたすぐ汚れてしまうしつこい汚れは、傷や劣化が原因の可能性もあり、取り換え時期のサインかもしれません。
便器やタンク、手洗い器はひび割れが無ければ10年以上使えるといわれていますが、使い方や仕様頻度によっては寿命を抑えて居なくても汚れのこびりつきがひどかったり、変色して汚れてしまったりすることもあります。
こびり付いた頑固な汚れがどうしても落ちない場合や、汚れて変色してしまった場合は取り換え時期を迎えたといえるでしょう。